非親告化が云々

別にこの件(ジャンル)に限らんのだけども、世間体のある人が、影響力を持つ人が、生業にしてるような人が、語る際というか、取り組まんとする際には、可能な限りパラレルというか、多面的な言及やビジョンが必要なのだと思います。んでんでんで、記事題での「著作権の非親告化云々」に関して言えば、よくあるパターン、というかネット上での定番は「非親告化断固反対」に固まっています。そこにあるのは反対だけ。「非親告化させない」にしかなっていない訳です。そんで「コミケや二次創作、そして模倣文化を守ろう!」とか、そういう片棒はあまり豊かじゃないなぁと。しかも議員さんが。

本件の場合、何でこんなに反対されているかというと、それこそ真なる著作権ヤクザみたいな連中が出るのではないか、それによって創造性の衰退が起きてしまうのではないか、ということで、その懸念は大きく頷くところな訳です*1。しかし、だったら、つまりデメリットしか無いのなら、こんなのが机上に上がって来んでしょという訳です、そもそも。つまり「非親告化させない」という先には「親告化する」先と同じく何かしらの課題があるということを示している。ここは絶対に踏まえられなければいけない。実際その現状における「課題」というものは、ネットなんかでもちょくちょく話題や事件になるというか、見せつけられたりしますでしょうに。で、ああいうのやらかす人や企業なんかはそれこそ、ある意味での、もう一方での、著作権ヤクザや利権ゴロな連中で、創造性の衰退を招いている要因なのではないかと。アレらを是とするならば、今回の非親告反対やフェアユース万歳などをセットにして大いに叫べば結構なのだけど。ま、基本そういう人はおらんでしょう。そう信じたい。あんなのを是と言う人はそこにポジショニングしている方々くらいではなかろうか。

考えなきゃならんのは「今ある(既存の)”良さ””悪さ”は何か」を再確認すること、そして「新しい要素*2における”良さ””悪さ”は何か」を勘案すること、そして「それらをどう含ませ、あるいは含ませず*3にすれば、結果プラスになるのか」と言うことになります。マイナスだと退化ですからね。とは言え、簡単なことではないですわ。この手に関してのイイとこどりなんてそれこそ非実在なものですし。また、どのルートを辿ろうにもマイナスにしかならんこともあるかもしれません。
 
 
ちなワイは非親告化に反対です。しかし現状の惨状が是正されんのであれば已む無しというスタンスでもあります。どこの部分を是正するか、どの様な方法で是正するかはそれぞれでしょうが、そこは示さなきゃならんのだと思います。勿論のこと、「現状のどこが惨状?」というのもOKなのですから、そこも示さなきゃなんのだろうと思います。そうしたモノに基づいた上での議論や世論の理解があって欲しいと願うところ。やはりその点で「( ^▽^)<しないよ」のシステムはあらゆる議題やメディアにおいて活用されるべきなのだと思います。それが本当のキュレーションとかバイラルじゃねーの?
 
 
P.S. トゥザ紐を読めてたのにジェンティル切ってたので10500円負けた。あと毎度言うけどGLHよりタイム遅いとか競馬界は大反省すべき。

*1:別件逮捕問題もあるが今回はコンテンツ分野に絞りたい

*2:今回であれば非親告化の導入

*3:この場合、非親告化をさせない