バンデいないナンデ

ナンテコッタイ…(ついでにユウキソルジャーもいねえ) 締まりの悪くなりそうな様相ですが、メンバー自体は昨年の覇者にダービー馬にGⅠ4勝馬に史上最強のGⅠ未勝利馬と例年より豪華メンバー。これでフルゲートって時代変わったなぁって感じがする。残念なのは予定入って観戦しに行けねえということ。キズナまだ生で観れず。まぁ土曜に某馬の応援で寄ったからもうそれでいいや。本当に残念なのはトウカイトリックがあの様なことになってしまったことで。メイショウカイドウの様な名物になってくれるはずでした。訃報を知った時、こりゃ馬頭観音に行かんとなぁと思ってたので寄ったら献花台が置かれてました。おおぉ、JRAええ仕事するやんか…。献花台は花や供え物で一杯、涙してたファンの方が丁度いらっしゃって、そうだ競馬はただのギャンブルじゃないんだよ…と、もらい泣きそうになる。年取った俺。別にトリックのファンとかじゃないのに。当日は今日以上にファンの想いであの場所が彩られるんでしょう。そして好レースが手向けとならんことを。以下寸評。

 
[ ]【アスカクリチャン】 アフリート系×マルゼンスキー系でここは厳しいだろう。
[ ]【アドマイヤフライト】 血統は悪くないし内枠だし妙味あるがまだ力不足かなぁ? 次点。
[◎]【サトノノブレス】 浜中以外は満点なのに…。
[ ]【サイレントメロディ】 こいつのせいでバンデが出れなかったんだなクソァ!!
[×]【レッドカドー】 昨年三着。内枠を引けたのは去年から大きく前進。相手は強くなったが敬意を払うべき。
[ ]【ホッコーブレーヴ】 追い込む脚質は厳しいね。
[×]【フェノーメノ】 久々の前走、急激なヨーイドン競馬で休養明けにはしんどかった。一度使った上積みはあるし枠もいい。昨年の覇者でもあり軽視出来ない。が、昨年は完璧な競馬での勝利だっただけに再現というと…。
[ ]【ゴールドシップ】 前走の様な競馬は出来ないと思う。京都コースはゴールドシップに合わないというか、直線に坂がないことが他馬のメリットで、相対的にゴールドシップのマイナスになってる感じなのかもしれない。キズナ切るかこっち切るかでこっち切った。
[ ]【タニノエポレット】 ダンスインザダーク産駒はここでは要らない。
[ ]【フェイムゲーム】 ステゴ産駒とよく間違う。スタミナ十分だがダイヤモンドから直行というのは好きになれない。
[×]【ラストインパクト】 一戦毎に成長していて好感。菊花賞での川田の乗り方も良かったので、期待出来そう。連下ならある。
[▲]【ウインバリアシオン】 前走は評価出来る内容でなかったが、実績で有力。菊花賞は前にいた馬が蓋や壁になってなければオルフェを差せた。トニービンの血を持っているのも強み。シュタルケを信用はしてない。
[ ]【オーシャンブルー】 ステゴ産駒はステイヤーじゃないんだって。
[○]【キズナ】 前走がぐう走。しばらく逆らえそうにありません。大阪杯は好ローテだし、ディープ産駒なら京都も合うでしょう。
[ ]【アドマイヤラクティ】 四位だと外ブン回すだろうし去年より上はないかー。
[ ]【ジャガーメイル】 ダントツ最低人気なんだがそれは安く見られすぎ。過去にはここ勝ってて、一昨年4着で去年6着。適性がモノを言ってて掲示板は十分、3着もありうる馬だよ。爺がんばれ。
[ ]【ヒットザターゲット】 高速馬場適性は折り紙つきだが。
[×]【デスペラード】 鞍上の手の内に入れてる感がパネェ。ここ数戦の内容が非常に良く去年以上。大外だから無理してハナに行かないと思うけど、スローなら2コーナー付近でまくってくんじゃないかなぁ。勝ち負けよりレース内容が楽しみだったりする。


こんな感じで三連複BOX。さてさて誰が逃げるんでしょう? 内枠を活かしてサトノノブレスが行くだろう、もしスローならデスペラードが先手取りに行くという見立てが多いようです。実際そんなとこだと思いますが怪しいのはユーイチのAフライト。怪しいんだな…。まぁ誰が逃げるにせよ、前が止まらない高速馬場を考慮して「前目で競馬したいね」とコメント出す陣営が多いので案外ドスローってことはないんじゃないかな? その点でゴールドシップを切ってもいます。この馬が勝てるパターンは道悪か前半脚使わないことです。前者はもう望めません。では後者に関してですが、淀3000mや中山2500m、もっと過去だと府中1800mはスタート後すぐにコーナーがあるんで経済コースを使って無理せず馬群に追いつけてたんだよね。でも3200mだと1Fコーナーが遠くなる。この1Fが大きくゴールドシップにプラスにならない。ダンスインザダーク産駒があんだけ淀3000mで良績を上げるのに3200mではサッパリとか、競馬というのは奥深いもんです。ここを打開するには、先行馬が出遅れ出負けして誰も先手争いせずペースが緩むか、そうでなければ勝った菊花賞のようにある程度流れるラップから坂手前でレースが動いて前の馬が苦しくなったところを差し切るパターンしかないはず。ま、大衆的な大団円としてはキズナが圧勝してさっさと欧州行ってもらうことでしょう。


【追記】
61.7→61.7→60.0のラスト11.7(3F34.8)の3.15.1の決着。これはひどい。今日の馬場は去年よりも高速傾向で去年同等のタイムどころか13秒台を簡単に出せていたはずなのに。アカン。前哨戦の様な上がりだけの高いレベルを問われないレース。タイム差1秒に11頭、0.1秒足せば14頭。上がりのかかった3頭が38.3、36.1、36.0とな。アハハハハハ!! バンデが出ていたらなぁと思わずにはいられない。がっかり。レースとしては悪い意味で壊れていたし、酷い騎乗がいくつもあった。そんな中で乱れずスムーズな競馬をしていたのがフェノーメノでした。
しかしまぁ、ゴールドシップは不運。↑で述べたように絶好の展開になってた訳です。去年は序盤1000mをサトノシュレンが59.4で入っていました。シュレンはこの後に逆噴射しましたが、入り自体は暴走ペースではないのですよ。シュレンはこの次のラップも11秒台を刻み13秒に緩めることをせず延々突っ走ってバテただけです。それが今回は61.7の入り。いやー浜中の酷さが如実に現れたんじゃなかろうか、もう一つ言えばヨコテンの無気力さも現れていた。本当にひどい。結局レースが壊れてしまい、中盤で辛抱の利かなかったラストやアスカに突っつかれてサトノノブレスは無駄足無駄ギアを使うハメとなり終盤で失速する結果。
ともかくこの序盤61.7はゴールドシップにとって願ってもなく、それはもう勝てたレースだった。確かにWeSP発動というアクシデントはあったけども、ここまでペースが遅いと出遅れは致命傷にならないのだから。鞍上は以前ルーラーシップでもWeSPをド派手に発動させましたが、あの時のような絶妙な立ち回りによるロスの挽回は今回見られませんでした。ウィリアムズは何故か外を意識していて、おそらくそこにキズナが居たからかもしれないが、武豊のあの過信に付き合ってしまったのならウィリアムズのミスという他ない。一方でその内の空いたスペースを逃さず取りに行き5着と健闘したタニノエポレット和田! やっぱ和田さん上手いわ〜流石。あのスペースが上位馬のスペースだったことや、この糞スロ―であの隊列は、3200mという長丁場も最初のコーナーで勝負が決まっていたのでしょう。
ウチパクならあのスペースを逃さないよなぁ、というかいつもゴールドシップとそうしていたんだよなぁ、など思うと、「やはり須貝が全ての元凶…」と確信せざるをえないのでした。