アフィのほこたて

ブロガーがアフィで儲けるのがどうのこうのってのが話題なってたけど、アフィで儲けることは何も問題ないんだよね。無断転載とかタダ乗りやってる連中は論外としてさ。ただそういう論外連中ではないのに「ふざけんなアフィ野郎」「PV稼ぎ乙」みたいな声が浴びせられる例が実際あって、自分もそういうブコメしたこと多分あるな。覚えてないけど性格的に絶対あると思う。


この騒動で何となく思い出したのはフジテレビの「ほこ×たて」って番組だった。やらせや不祥事で終わっちゃった番組として世間の記憶にまだ残ってる…ハズ。あれが何であんなことになったかというと、深夜番組からゴールデン番組になって時間枠(対決数)が増えたことで、ネタが枯渇したからと言われたりする。「ストックねーぞどーすんだ、納期まにあわねーぞ」な土壌を自ら課してしまい、そこから不正が起こったっていうね。「今週は製作の都合上この対決だけの30分編成です〜」ってのはやっぱ出来ないんだよね、なので「とにかく埋めろ、間に合わせろ」となる。数字取ってない番組だったら30分編成も出来たかもしれないし、他の時間帯の特番やスポーツ中継を組むかとかで休みにするとか出来たんだろうけど、不幸なことにほこたては人気番組だから、代替はしたくない重力が発生しちゃうんだよね。延々トークで繋いだり別ジャンルの新企画やるのは番組への需要と違うから、とにかく「対決」を組まなきゃならないし、人気番組となっている以上は「見応えのある対決」にしなきゃならない。で、やっちゃった。やらせをしなかったとしても、無理な取り繕いというのは避けられない訳で腐っていく、これはテレビ番組に限らず、コンテンツの失敗や斜陽化に共通しているんじゃなかろうか。
さてさて今回の騒動で、矛先にあるブログ界隈にはどうも「始めたからにはデカくしたい!」な、成り上がりたいズムのある傾向を感じてる。昨今叫ばれる「承認欲求」ってやつなんですかね。気のせいかな、でもそう感じたし、そういうことにして以下述べる。ともかく成り上がる為にはやっぱりPV伸ばして影響力持ててナンボな話。「ブログでPVを集めるコツ」に「更新頻度は高い方がいい、できれば毎日」は有名ですよね。常にフレッシュな情報があるから読者が定着するし、記事の量が多くあれば検索サイトからの経路も増えるしね。こいつは正論なんだけど、毎日やるのってフツーやってられない。ただの日記なら書けるかもしんないけど、今回騒動になってるブログはそういうジャンルじゃないです。んじゃ余計に無理、だからブコメとかTweetとかマイクロなのがウケる時代になった訳で。でも彼らは成り上がる為にも毎日ブログを書かなきゃならないし、ネットに溢れる数多な情報から自分を選ばせなきゃならない。話題にするジャンルもあらゆる方面で発信しなければならない。それは野球で例えてみると「バント良し、走塁良し、守備良し、スイッチOK、そんな小回りの利くHR40本以上打つ肩がいいから二刀流OKな長距離砲、しかもラジコンの腕がトッププロなイケメン」みたいなもので、そんな奴おれへんやろ〜(歪み声)。で、この「質と量」のハードルが身の丈に合ってなかったってことなんじゃないのかなー。ちなみに転載アフィブログはこれをある程度実現しているんだよね。それは著作権違反などのズルをやってるからで、先のバッターの例で言うと「圧縮バットとドーピングと美容整形はこっそりやらせてもらうからな」となる。


ま、何事もバランスなんすよ。バランスやペース崩すとgdgdが待ってるのは森羅万象なの。それでもやるのが彼らなんだろうけど。「まずはやってみる、おそれない」ってのはビジネスのハウツーなんかでも神聖視されてるもんなぁー。そうしてgdgdの酷いもの見せられたら、客としては文句の一つくらい言いたくなるもんでしょう。その際、ブログと読者はネットでお互いが簡単に繋がっているのですから、ネガだろうがポジだろうが反応そのものが可視化され易くなっている、それだけのことだと思う。あとテキストだった頃のネットと違い、いわゆる成り上がりの速度が早すぎる気はする。書き手が熟す前から目立っちゃうんで「腐ってやがる早すぎたんだ」に。書き手が逸るせいもあるだろうけど、そうだったら勿体無いなぁと思う。要するに、自分はほこたてが復活するの楽しみにしてるってことで、フジがやるのは筋通らないからTBS辺りに拾わせてSASUKE的なノリでやれんもんかな。