好きなんすねぇ()

どこの誰かがニコ動で無許諾で総合格闘技の動画をアップしてたら訴えられて敗訴1000万というニュース、まぁそれはどうでもいいんだよね。よくある海賊(著作権違反)ネタだし。そりゃまぁ投稿主がこれで人生オワタするのは当然として、こういう違法なコンテンツを利用するサービスを展開し、金儲けしてる運営会社は全く無傷で人生ウハウハという、この無慈悲な格差について苛立たしさはあるのだけど、それはまぁいいや。


今回のニュースで思い出したのは、去年にあった「数百曲の楽曲を無許諾アップロードして逮捕〜」とかいうニュース。「あれってどうなったんだろ?」と。事件としては逮捕で終わりなんだけども、個人的に気になってたのは、逮捕されたユーザーの(ほぼ海賊行為と考えられる)投稿動画が当時ほとんど消されてなかったことで、報道以降、その投稿動画のアクセス数が急上昇&記念パピコ弾幕祭り、という有様になっていた。それでも動画は消されることなかった。「ニコ動はこれすらもコンテンツの一つとして金儲けに使うんだなぁ」と呆れるばかりだった訳。なので半年近く経った今もあれが残っていたりするのか気になった、と。そして調べる過程で身に染みたのだけど、相変わらずニコ動はこの手の海賊投稿が無くならないんだねェ…。逮捕されたユーザーのニックネームを忘れていたので、辛うじて覚えていた歌手名やワードで探していたのだけど、他ユーザーがアップしてる違法臭い動画がワンサカ出てくる。勿論、歌ってみたや正当?なMADなども検索では出てくるので、全てがアウトという訳ではないのだけども。
で、違法臭い動画は腐るほど見つかるのだけど、肝心の探している逮捕されたユーザーの投稿が見当たらない。「これは削除されてるっぽいな」と思ったので、ググる先生の方で色々やってみると、このユーザーがオーナーをやっていたコミュニティのページにたどり着くことが出来た。ああこの人だ、この人。ちなみに「とあるダミ声の適当放送」でググれば一番上に出てきます。このページを見てみると、去年には無かったアナウンスが下の方にあり、いわゆる謝罪文が書かれています。おお。書かれたのは今年の1月とあるので、身辺が落ち着いてから書かれたものなんだろうか。もしかすると、この際に自分の過去の投稿動画をまとめて削除したのでは?と邪推する。そしてそこには「公序良俗を保ちつつ、一からやって行きたい」という言葉があり、反省と今後の更生を述べてる訳ですね。大変良いことじゃないですか。とあるニコ動ユーザーが違法投稿をして逮捕されたからって、二度とニコ動やっちゃダメってことはないでしょう? ちゃんとやり直せばいいんです。そうやっていい社会を作っていくんだ。…などと感心していたのだけど、コミュニティのページの右にオーナーのブログというのがあるので覗きに行ってみる。

すると、このブログ………んん??


何やこれ!フリーライドのモロ出しやないか!!!どこが公序良俗や!いい加減にしろ!!!全く反省してないだろ!!!フツー逮捕されたりしたら反省するものだろ! …というかフリーライドってのは責任だけ逃れようとする行為であって、海賊世界に関わってることは変わりなく、陰湿さの視点なら自分で投稿してるよりも悪質だというのに。いやはや根本的な部分が治っていないじゃないか。
しかしこれはキツイ。お灸しても反省の色がなく再犯しそうな色さえ見せてしまうというのは、海賊行為が絡んでばかりなネットの現状&その根深さに依存してしまっているからなんだろう。きっとこのユーザーに限ったことでもないだろう。海賊行為は現在進行形で止め処なく湧き出しているもので、動画サイトに限らず、二次創作系の同人誌や、まとめサイトなどを始めとして数多でもある。これらに本格的に対応するならば、取り締まるだけでなく、アフターケアとなる更生プログラムを重要視すべきかもしれないね。依存させない心を作らせるだけでなく、依存させないネット社会の環境づくりはやはり必要なんだろう。