天覧競馬だから

前回勝ったのヘヴンリーでノースヒルズじゃない? シルポートが白枠引いて、カレンとトーセンは外枠ときた。青枠のアーネストリーを買うしかないじゃない? あれっ? 万馬券当たってるはずなんだけどなぁ。おっかしいなぁ。アーネストリー先行してないなぁって、変だなぁ。ふと気が付くとヘヴンリーみたいな競馬した馬が勝ってたんです。


前半が57秒中間、上がり3Fが36秒、ココだけ見れば菊花賞みたいにキツイ数字ではある。勿論、あくまでシルポートの数字。だから逆算ってのをすると…結局コマポートが気分良く逃げてた以外はカレンブラックヒルが59秒台で逃げてるというスロー状態。それで57秒台の決着ということは、ヨーイドンな猛スピードを求められる流れだ。流れ自体は毎日王冠と同じ感じですね。コマポ以外は脚余してるんじゃないのかな。そんな流れのレースで、内ラチ博打があんなに綺麗に決まればそりゃエイシンフラッシュが勝つのは必然だった。当日の雨は微弱にしか影響しなかっただろうけど、それでもこの馬にはプラスだったろうしね。そして毎度の如く内しか伸びない。やはり府中のGⅠはクソレース大賞にノミネートしてしまうのか。しかしアネストがあんなにズブくなって先行力失っていたとは…。佐藤哲も「マジかよ」って感じたに違いないぜ。もうこれは鉄砲どうこう以前の様な…。
こんなレースの流れになった戦犯を挙げるとすれば、先行出来ないアーネストリー、出遅れたルーラーシップの二頭になるのかな。ルーラーが出遅れたことで後ろ向きに引力が働いた感はある。トーセンジョーダンも仕上げ一息で外枠だったにしてもあの位置で見せ場無しはいかんね。他の面々は…後ろから溜めてキレで勝負するタイプだったので責められんのかな。
カレン秋山が外枠でも先行しに行ったのは立派だった。ん、このポイントがスローペースになった原因かもしれんね。ともかく毎日王冠の様にもう少しシルポートに付き合うべきだったんだけど、やはり距離の壁を意識したのかなー? こればかりは経験の差が出てしまった形。ある意味での底が見えたのは今後に繋げられる収穫。距離の壁はそこまで感じなかったので、まさに親父同様、有馬記念なら乗り方次第でこなせる気がする。一方で距離不安など無かったフェノーメノは抜群のポジションを取れたのだけど、この流れであれば、もっと前に取りつくべきだったね。目標になりたくなかったんだろうけど、この把握の甘さはダービー勝てなかった時とほぼ同じで、学習して欲しかったと言わざるを得ない。
ルーラーシップはおそらく一番強い競馬したはず。出遅れて外回して。先週のゴールドシップみたいにそれがメリットに代わる展開ならともかく、今日の流れではそれは大きなマイナス。よく伸びてきたけど3着。宝塚といい、どこかツイてない馬だ。単に不器用なだけかもしれんけど。体は余裕残しだったろうし、本番はJCなんだろうけどさ。この点に関しては他の何頭かもそうだね。んー、何つーか天皇賞秋という価値が減軽んじられているというか、毎日王冠化しているというか…。
とりあえずこれでエイシンフラッシュ種牡馬生活が保証されたのが良かった。MP系とは言え、傍流的で貴重な血統だと思うけど、実績があのダービーだけだとちょっとしんどそうだっただけに。会心の騎乗だったデムーロもおめでとう。しかしあれ程のパフォーマンスをするとは…。次に天覧競馬で勝った騎手は大変だw デムーロってイタリア人だったと思うけど、やっぱ欧州でやってるとロイヤルに対する感覚があれくらいになるものなのかな?