ゆーざびりてぃ云々

先月の話ですがマウスを新調しました。初めてのワイヤレスで「あー便利だなぁ」とか思う今日この頃。しかしホイールがヌルヌルと動いて快適な反面、ホイールクリックが凄く不便なことに困ってもいます。クリックしようとするとホイール回転を感知してポインタがズレちゃう。当初は投げつけてやろうかと思うほどイライラしました。仕組み的にこれが不具合ではないのは何となく理解していたので、どうしてこうなるのかを考えたり試したりしてみると、ホイールクリックの押し方にコツがあるということが分かった。それは指の腹などで押すのではなく、指の第二関節?あたりで押すというもので、成程ポインタがズレることがほぼ無くなりました。
で、考えたのは、「自分のホイールクリックは我流で覚え慣れたもので、あるべき本流とは違ったのだな」ということ。道具を使うということ全てには基本となる本流というものがある、作法にさえ型があるように。しかしマウスのパッケージやマニュアルには「まうすのつかいかた:まうすはこのようにもちましょう」的なものは書いていない。そもそもパソコンを使うようになってから、そんなマウシングフォーム、クリッキングフォームみたいなのは目にしたことがない。だから本流って本当にあるのかみたいな思いもあるのだけど、商品としての作りがそうなのだから、多分そうなのだろうとは思って矯正中な自分である。
んでもって、マウスの売り文句に「なじむ!」「フィット感」「疲れない」みたいなものがあるけれど、見た目の形状はそれぞれ見事にバラバラだったりする。うーむ。仮に本流があったとしても「AとBとでこれどう考えても同じフォームで使えないだろ」みたいなのがあり、どうすればベストエフォートなんだって思いにも至る。正直、自分以外のユーザーが皆正しいマウシング、クリッキングフォームを熟知してそうしているなんて信じられない。皆、何となくでやってると思う。マウスに限ったことでもないだろう。
ということは、生産者と消費者の間にはモヤモヤしたグレーゾーンが大河の如く横たわっていて、お互いの空気の読み合いで成り立ってるってことになる。ある意味でブラッシュアップなのかもしれないが、それはそれでどうなんだ。少なくともメーカーや業界は人間工学とか謳うくらいなんだから、もう少し押しつけるスタンスでもいいんじゃないのか。一方で契約同意書なんかはあんな糞みたいなのを押し付けてくるんだぜ。しかしユーザビリティにおける現実はモヤモヤだ。そうか、これがユニバーサルデザインってやつか(棒読み)。
しかしこう曖昧でやれてるってのはよくよく考えてみると凄いことなのかなぁと思ったのでした…ということを今日の阪神競馬で快勝したサンカルロに触発されてブログった訳。おしまい。