ふぁるこむ云々

あくまでJASRACに委託していなかったから、これまで自社倉庫で燻って宙ぶらりんになっていたモノを、今回表に引っ張り出してきただけ(ゲームミュージックはその性質上、委託して運用することが難しいジャンル。特にファルコムの様な老舗ならば時代的にも尚更。委託していなかった事に落ち度は全く無いが、褒められるものでもなかった)。更に邪推するなら、ロングテール!とか色々言われていたので期待してみたネット市場が全然そうでなかった為、結局こう(敗北)するしかなったとも思えなくもない。とは言え、今回のファルコム社の示したヴィジョン、線引きは川相のバントの如く絶妙だろう。若しくは絶好調時の藤川のストレート並に快心と言っていいのではないだろうか。解放と言うより、ハロー効果?に最後の希望を託した様に見える。それはまぁ、半信半疑よりも期待していないけど保険としては残した、かもしれないが。
幸い、その線引きの割には(過熱していると言っていい程に)拍手喝采で受け入れられているみたい(自分としては何だかなぁと思うところもある。その過熱が後々に尾を引く気がしないでもないので)。広告効果は抜群だったろうし、ファルコム自身が最高のスタートを切ったのは間違いないと思う。しかし、だからこそ今回の行動が実を結ばなければ今後(後者)の為には成り得ないのも間違いないだろう。むしろハードルは上がっている。ともかく今回のファルコムプランが成功すれば、(おそらく同業から)追従するホルダーが出てくるだろうし、それが根付き拡がっていけば最終的に日本型CCの様なガイドラインが産まれたりするかもでとても面白い展開になる。逆に成功しないとなると、ファルコムにとっては振り出しに戻る&しゃーないかで済むんだけど、我々にとっては厳しい現実を突きつけられる訳だし、「(あれだけ言われてきた)ネットとは何だったのか」を再考する必要に迫られるだろうしこちらも面白い展開、でもきっとスルーされるんだろうな(居直られるよりマシなんだろうけど)。
ちなみに、ファルコムのゲームをプレイしたことはないですね。イース英雄伝説とか知ってはいるんだけども。自分のゲーム青春はミーハーまっしぐら。スクウェア任天堂コナミナムコなど大手ばっかり。イースは周りに信者も居たし、一度はやってみたかった様なシリーズではあるけど、昔とは違い今となっては…。音楽と違ってゲーム業界は難しいよなぁ。