今年はゴルニキ

かな? どうかな? そうかな? すんぴょう?


[ ]【ローズキングダム】 岩田でも厳しい。

[ ]【エイシンフラッシュ】 去年はハマって2着。ハマると強い。死んだフリならアドマイヤモナーク再来かも。

[△]【スカイディグニティ】 上昇著しい。底はまだ見えていない気がする。スタミナも十分。鞍上も悪くない。

[夢]【アーネストリー】 はい待望の逃げ宣言入りました。去年は年度代表糞騎乗の戦犯。しかし今年は鞍上が福永。タガジョーノーブルだこれ。好枠も活かしたいのだが、天皇賞秋で晒した先行力の無さが不安材料。

[ ]【ネヴァブション】 中山巧者。しかしイイ頃でも有馬記念では入着出来ず。なので。

[×]【オーシャンブルー】 今年のサイン馬券は「金」で盛り上がってますが、それなら「ゴールド」シップではなく、父ステイ「ゴールド」でもなく、前走「金」鯱賞のこの馬なんじゃないのかなと。

[ ]【ダイワファルコン】 中山巧者で穴っぽい馬だけど北村宏じゃ買えないなぁ。

[×]【トレイルブレイザー】 実は九十九里特別勝ち。前を見ながらの競馬は有利。あとは馬が本調子か否かでしょうね。調教は今一つっぽいのでそこは割引か。

[△]【ルーラーシップ】 仮に出負けしてもコーナー多いのでどうにかなる。不安点は消耗戦になった時と中山の内回り。また「一番強い競馬したのは…」みたいになりそうで。

[ ]【ダークシャドウ】 呪縛から解放されてる。一発はあり。ただ、この馬は消耗戦になる展開だとキツイかも。どことなくエアシェイディっぽいんだけど。

[ ]【トゥザグローリー】 去年の有馬では一番強い競馬してた馬。しかしエイシン同様、緩む展開でないと厳しいので。

[ ]【オウケンブルースリ】 思い出出走みたいな。

[◎]【ゴールドシップ】 皐月菊花が〜と言えばセイウンスカイ。そして葦毛、そして一番人気。被りすぎてて不安。まぁ、この馬は消耗戦への対応が可能で、何より鞍上の度胸がいい。これは本当に大きい。今年はヨーイドンにならない展開も予想され、大きく取りこぼす事は無いように思える。

[▲]【ビートブラック】 期待したJCは騎乗ミスだったなー。鞭落とすミスもあったとかw ま、妙味なのは先行勢がマエコウ軍団化してること。JCがピークだろうなと思ってたら中間の調教内容は大変良い。出来落ちは無さそう。やや外枠なので、好位にどう付けていけるのか、その後のペースもそうだが、バシシュウが上手く乗れるか否か。

[ ]【ナカヤマナイト】 中山巧者。道悪歓迎。適正高いステゴ産駒。相談役。主役不在と言われる今回ではこういうスペシャリストが怖い。天皇賞から間隔を空けたことに好感。とは言えこの外枠は不運。

[ ]【ルルーシュ】 流石に大外枠は…。


  • 展開予想

内枠に入ったアーネストリー陣営が逃げ宣言、さらに溜め逃げもしないとまで発言。ビートブラック陣営は二番手から早めにロングスパートと発言、トレイルブレイザー陣営はアーネストリービートブラックを見ながら早めの競馬と発言、これはマエコウトライアングルの完成ですね。一番人気のゴールドシップにしても早くから押し切らんとする競馬。要するに去年の有馬記念の様な「佐藤哲が内をガラ空きにしてまで逃げたくない態度のまま隊列を引っ張った」にはならないし、今年のJCの様な「ビートブラックはスローで逃げてるのにトーセンジョーダンは突っ付かない」とか、今年の天皇賞秋の様な「シルポが暴走してるだけ」にもならないはず。となると緩まない菊花賞的に近いレース展開となり、キレ系の馬は今年苦しいのではと予想。ふと考えるのは、ルーラーシップが綺麗に出た場合。おそらくウィリアムズの性格では早仕掛けするはず。ゴールドシップも早仕掛けしてるので。この二頭が動くなら全体も動く。となると「死んだフリ」していたことで追い込んでくる馬が怖い。それは多分ヨットーリっぽい気がするなぁ。



【追記】
いやー、矯正器のスルーを決めた角居師は流石に土下座なんじゃないですかぁねぇ。そりゃ有馬記念の2500mコース、コーナー数が多いので、出遅れても後方からでも経済コースで脚を溜めればどうにかなりはするんです。しかしあんだけ出遅れるとどうしようもないよ。それでも今年のペースで*1あれだけ詰めたのは本当にこの馬が強い証拠だなと。ウィリアムズも相変わらず痺れる騎乗っぷりでした。リスポリ呼べなかったのが全てだったかなw
良馬場でのレースで2:31.9。時計自体は平凡だが、午前中まではやや重の馬場コンディションだった訳で、そこを考慮すると好時計の範囲内だったと思われる。パンパンの馬場を望んでいたビートブラックには不運だったろうし、一方でステイゴールド産駒のワンツーを後押ししたのだろうし、エイシンフラッシュが4着にまで来れたことも後押ししていたかもしれない。
さて、勝ったゴールドシップは出足が悪いので後方からの競馬。しかし数馬身以内の出遅れならコーナー多いコースじゃ挽回可能なんです。その後は内内でペース乱さないように走り、一気にマクって勝ちました。菊花賞と似たような勝ち方で、いつものゴールドシップの競馬でした。正直ゴールドシップが強いというよりも、内田博の度胸が産んだ人馬の勝利だと思う。それは最後のコーナー、ヨットーリがゴールドシップに「やらせるか」と抗ったのだけど、そこを冷静に対応していた事にも表れてる。
アーネストリーはペース緩めずに逃げたのは良かったとしても、キツかったのは好位組があのペースに合わせてきっちり付いてきた事か。二番手のビートブラックにしても「後続勢はもう少し間隔を空けるはずのでは」と思っていたのではないのかな。僕はそう思ってました。主力二頭が出遅れたことで、各ジョッキーが色気出してしまったのかもしれないな。その逃げ馬に付き合った後続勢の先鋒、ルルーシュは大外枠から好位に付けようと強く押してスタミナをロスした形。これは去年のアーネストリー天皇賞秋まんまだったように思える。ルルーシュがそういう馬なのかもしれないが、ノリさんはもう少し工夫しても良かったはず。
オーシャンブルーはコース取りが良かったのと先行勢に付き合わなかったことが最後の決め脚に繋がったね。このコースへのステイゴールド産駒の適正は素晴らしいと思う。エイシンフラッシュは快勝した二走前の様な、ほぼ理想通りの道中で鞍上が上手く乗ってました。けど最後バテましたね、おかげでヨレて追い切れずに粘り切れなかった。これはまぁ仕方ないね。こういうペースの展開は向かないですし。スカイディグニティは前走がフロックでないことを証明した形か。まだまだ成長しそうな感じ。ダークシャドウはやはりリミッター*2が解放されてるようで、この6着には大きな価値があると思う。
さっそく来年の王道路線、天皇賞春の話をすると、オルフェーヴルジェンティルドンナフェノーメノダークシャドウは回避、ウインバリアシオン屈腱炎、ルーラーやギュスターヴやヒルノダムールらは引退、となればゴールドシップはグリグリのド本命で臨むことになると思うのだけど、案外死角はあると思っています。それは持論の「ステゴ産駒はステイヤーではない」なんですが、菊花賞が今回の様な完勝では無かったことからも示せるかと。ただまぁ「じゃあ誰が相手になるんだ」と言われれば現状スカイディグニティの成長力やスマートロビンの復帰に期待するくらいしかない訳で、しんどいところですが。

*1:スローペースのヨーイドンなら出遅れの挽回が楽だから

*2:福永